研修日帰りバスツアー

出来事

午前8時出発で淡路島の野島断層の研修日帰りバスツアーに行った。主催はかつらぎ町勤労者会。日の丸観光の女性運転士は、交通渋滞を回避しながら、実に見事な運転をしてくれて、予定道理の日程ですべての計画を実現して下さった。参加者一同、心底感謝した1日となった。明石大橋を渡ったところにあるハイウエイオアシスで少し早い昼食を食べて、買い物をし、花桟敷に足を伸ばして、散策した後、野島断層の記念館に行った。
バスの中では、能登半島地震への義援金募金も集めさせていただいた。

野島断層の記念館でお話をしてくれたのは、男性の民生委員の方だった。話は30分。当時52歳だったフェリーの乗組員の方は、震災時は52歳。今は82歳になると言っていた。1995年に起こった阪神・淡路大震災から丸29年が経つ。もう当時の状況を語る人も少なくなったと言っていた。体験の話は、今もまだ震災のことを今に生かすだけの今日的な意義を持っており、全く色あせていない。しかし、その経験を十二分に今に生かすようになっているのかどうか、話を聞きながら心許なかった。

トイレの管理が一番大変だったというお話を聞かせていただいた。学校の避難所は、水が流れないのでトイレが溢れかえり、結局は校庭に穴を掘って埋めるしかなかったと語られた。フェリーに乗って、四六時中詰まるトイレの配管の掃除を、カッパを着てやっていた経験があったので、トイレを綺麗にすることもできたと語られた。
震災の現場というものを、テレビやラジオも報道するけれど、もっとも大変な状況は、描かないのだということを教えてもらった。1週間後に簡易トイレが届いた。救援物資は3日後に届いた。しかし、救援物資もカチカチになった冷たいおにぎりは、3日もすると食べられなくなったのだという。お鍋でおかゆにして温めて食べたりした。いただいた古着の中には着られないものもあったので、焼却処分するしかなかったとも語られた。

今日聞いた話を、かつらぎ町の震災対策にどう生かすのか。これが議員としては問われているなと感じた。話の後、野島断層を見て、震災のことを伝える記念館を見て回った。研修をメインとした研修バスツアーは、参加した人に満足感を与えたようだった。閉会の挨拶を副会長さんのSさんがしてくれたが、共感の拍手が力強かった。写真はハイウエイオアシスのお店のウインドウと花さじきの風景。


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出来事

Posted by 東芝 弘明